Garmin Health Summit 2021を開催 「Garmin Health Awards 2021」の受賞者を発表
幅広い分野で注目される日本のGarmin Health事業も積極的に展開
アメリカ発GPS機器のパイオニア、ガーミンジャパン株式会社(以下 Garmin)は、ヘルスプロモーション、ソリューションをサポートする事業であるGarmin Health(Garminのグローバルプロジェクト)において「Garmin Health Summit(ガーミン ヘルス サミット)」を、2021年10月28~29日の2日間、ポルトガル・リスボンにて実施しました。
サミットでは、ヘルスケア・保険・エンゲージメントの3分野で、Garminウェアラブルの魅力やテクノロジーを活かした、最も革新的なヘルスやウェルネス企画を表彰する「Garmin Health Awards 2021」も同時に開催。世界中から寄せられた応募のうち、選ばれた各分野の受賞者を発表しました。「Garmin Health Awards 2021」には、日本からも複数の企画が寄せられました。
写真(右)は「Garmin Health Awards 2021」の各分野の受賞者
【受賞者】※カッコ内は所在地
■ヘルスケア部門
受賞者 :Fitrockr (ドイツ)「Garminとの統合とヘルスケアプラットフォーム」
ファイナリスト:MediBio Limited(オーストラリア)、Cigna(アメリカ)
■保険部門
受賞者 :Qumata(イギリス)「生命・健康保険におけるアンダーライティングの新基準」
ファイナリスト:KLV+Fjuul(オーストリア)、NanShan Life(台湾)
■エンゲージメント部門
受賞者 :Viessmann(ドイツ)「ViMove For Climate」
ファイナリスト:BOC Group Life(香港)、Etone Motion/VAHA(ドイツ)
応募条件は、Garminのスマートウォッチ、アクティビティトラッカー、またはスマート体重計を使用していること。企画は各分野の審査員によって、ユーザーの利便性、汎用性、独自性、革新性、そしてそのパフォーマンスにおいて総合的に評価されました。受賞者には人気スマートウォッチ「VENU SQ」50本が贈呈されました。
それぞれの分野のエキスパートと、Garmin Healthチームの取り組みを紹介した「Garmin Health Summit 2021」は、2日間の日程でヘルスケア、健康経営、そして患者モニタリングの分野で、多数のスピーカーが登壇し、日本からもウェアラブルを活用した企画を実施・検討している多数のパートナー企業に参加いただきました。
日本においても、Garminは日々の健康管理に役立つサービスや情報を展開することで、人々のウェルネスライフの実現をサポートしています。
【Garmin Health シニアディレクター Jörn Watzke(ヨルン・ウァツカ)のコメント】
世界で最も素晴らしいヘルスとウェルネスの企画を、今回初回となるこのような機会に紹介、そして表彰できたことを大変うれしく思います。生理学的データとパートナー企業のソリューションを組み合わせることで、長期的なメリットが期待できるGarmin Healthのエコシステムには、まだまだ可能性を感じています。Garminウェアラブルとスマートウォッチを活用したイノベイティブで価値の高いソリューションを築くための柔軟性とツールを、これからも提供し続けられるよう努めていきます。
Garmin Health シニアディレクター ヨルン・ウァツカ
<日本でも幅広い分野で注目されるGarmin Healthの取り組み>
約1年前に日本でもスタートしたGarmin Healthプロジェクトですが、これまで以上にヘルスやウェルネスのエリアでご活用いただく機会が増加しており、次回のGarmin Health Awardsでは、日本のプロジェクトの受賞にも期待がかかります。
■デジタルヘルスケア分野で健康促進プログラムの実証検証を開始
共和薬品がGarmin、エーテンラボ、グッドクリエイトと協働し、デジタルヘルス技術を活用した健康促進プログラム 『健やか安らかライフチャレンジ』 を開始。コロナ渦における生活習慣病予防、メンタルヘルス対策、そして運動不足解消のための実証検証となり、2021年11月より鳥取市にて実施されています。
ユーザーはGarminのスマートウォッチ「VENU SQ」を装着し、健康指標データをモニタリング。データは 「みんチャレ」 を通してチームで共有し、改善のための試みなどもチャットで発信し合います。運動を取り入れたり、食事を見直したり、質の高い睡眠を意識するなど、さまざまな角度から生活習慣の改善に取り組み、ユーザー自身の行動変容と仲間同士の支え合いにより習慣化することを目標とします。 本プロジェクト 『健やか安らかライフチャレンジ』 は各社の知見と独自技術を集結し、以下4つの要素でユーザーを支援します。
1. ストレス・睡眠・運動・食事など生活習慣予防・改善のための啓発
2. ストレス・睡眠・運動・食事などのヘルスケアデータの見える化による意識変革
3. 習慣化アプリによる行動変容の促進
4. 個人情報のユーザー端末への暗号化保管によるポータブル化
詳細は下記URLよりご覧ください。
https://www.garmin.com/ja-JP/blog/health/health-promotion-program-in-the-digital-health-care/
■パーキンソン病のウェアリング・オフ現象※をウェアラブル活用で予測
九州工業大学の柴田研究室(柴田智広教授)が実施した、パーキンソン病患者におけるGarminアクティビティトラッカー「vívosmart 4」を用いた研究が、2021年8月にApplied Sciencesに発表されました。この研究は、ウェアラブルデバイスから取得できる心拍数、ストレスレベル、睡眠などのデータを活用し、ウェアリング・オフ現象を予測するモデルを構築することを目的として実施され、これまで加速度計や研究用機器が使われてきた分野で、Garminウェアラブルという市販のデバイスの活用を試みました。
その結果、70~76%の確率でウェアリング・オフ現象※を予測したという結果が得られました。実用化にはさらなる研究を要しましますが、進化を続けるウェアラブルの技術と、研究の進歩には、今後さらなる期待が高まります。
(柴田教授のコメント)
「今回研究を開始するに当たり、複数のウェアラブルデバイスを比較し、我々が長期使用試験をした結果、vívosmart 4を選定しました。小型、軽量、防水・耐水性能、バッテリーの持ちの全てが素晴らしく、パーキンソン病患者の方に長期・常時装着していただく必要のある研究目的に最適でした。また現在、vívosmart 4を用いた、やはり障がい者を対象とした複数の研究を推進しています。我々の研究成果は、障がい者の生活の質の改善に貢献することが期待されます。」
※パーキンソン病の進行に伴い、薬の服用後、次の服用時までに薬の効果がなくなり、症状が発生する現象。
Victorino JN, Shibata Y, Inoue S, Shibata T. Predicting Wearing-Off of Parkinson’s Disease Patients Using a Wrist-Worn Fitness Tracker and a Smartphone: A Case Study. Applied Sciences. 2021; 11(16):7354.
https://doi.org/10.3390/app11167354