訃報のお知らせ(ゲイリー・バレル名誉会長)
Garminの共同創設者であり、航空業界のパイオニアでもある、ゲイリー・バレル氏が2019年6月12日に永眠したことをお知らせいたします。享年81歳。
バレル氏は、2002年に現役を退いた後、共同取締役会長として2004年までその職に就き、その後は名誉会長としてガーミンを支えてきました。
バレル氏は、1989年ミン・H・カオ博士と共にGPSを活用した製品の提供を構想としたGarminを創設。少数のエンジニアから始めた会社が、30年後には世界中に60のオフィスを持ち、1, 3000人が働くまでに成長を遂げました。バレル氏は生前、会社の成長に手助け出来たことを最も誇りとしていました。
〈ガーミン共同創設者 ミン・H・カオ博士〉
"ゲイリー・バレルは30年以上の間、私の友人であり、信頼できる相談者であり、パートナーでもありました。 彼の先見性、価値観、エンジニアとしての技術、そして顧客に対する献身的姿勢は、私たちの会社が成長してきた基礎となっています。このような素晴らしい人物と知り合えたことは、私にとって栄誉であり恩恵に授かるところです。彼の残した遺産は今後も生き続けることでしょう。"
バレルは50年に渡るキャリアの中で、何千人もの社員に対し、時には奮起させ、そして助言を与えてきましたが、バレルが最初に採用した中の一人が 現President/CEOのクリフ・ ペンブルです。
〈クリフ・ペンブル〉
"ゲイリーは私たちの世代で、最も記憶に残る起業家の一人となる一方で、彼曰く『奉仕のリーダーシップ』という独特な手法で会社を導いたことが記憶に残っています。また、最高の製品を創り出すことや、リーダーとしての振る舞いと、ゲイリーは常に、自分よりも他の人たちのことを先に考えていました。その姿勢は、私のガーミンへの貢献意欲を刺激しただけでなく、夫として父親としても影響を受けました。私はこの先もずっとゲイリー・バレルが残してくれた素晴らしい遺産に感謝し続けるでしょう。"
ゲイリー・バレルは、ガーミン創設前の1989年以前、Lowrance Electronics, King Radio Corporation 、AlliedSignal等の海洋・航空関連電子機器会社にてリーダーシップを発揮。そして航空市場でのNAV/COMMの成功を初めてもたらしました。
ガーミンでは、GPS技術と伝統的な航空ナビゲーション、コミュニケーションシステム、カラーマッピングを合わせたGNS 430/530を展開。その後、現在世界中の何千もの中型ビジネスジェット機に装備されているG1000コックピットシステムを創り出しました。
バレルは、ウィチタ州立大学にて電気工学の学士を取得、レンセラー工科大学にて修士号取得しています。
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